Blog
大野です。夏も終わりますね。
先日8月20日に、株式会社ドワンゴ様のセミナールームにて、ICML2015読み会を開催いたしました。
トップレベルの会議に投稿された論文を真正面から紹介する勉強会でしたので、どの位の方々が興味を持つのか不安がありましたが、幸いにも前回のNIPS2014読み会に引き続き、100名近くの方に参加していただきました。休憩時間も含めて多くのディスカッションや質問がなされていたようです。懇親会にも40名近くの方々が参加していただきました、懇親会では、発表もしていただいた神嶌さんによるKDDの参加報告も行われました。
また、今回初めての試みとして、当日の様子をドワンゴ研究開発チャンネルにて生放送配信しました。私の予想をはるかに超えて、のべ1000名弱の方が来場したようです。ご視聴いただきありがとうございました。配信に関する感想なども今後の参考にさせていただきます。
参加者、発表者、視聴者の皆様のご協力で充実した勉強会になったと考えております。ご参加いただきありがとうございました。また、会場提供及び生放送配信をしていただいたドワンゴ様には改めてお礼を申し上げます。今回の勉強会を踏まえて、今後も機械学習の勉強会を継続して開催していきたいと考えておりますので、ご賛同・ご協力いただけると大変ありがたいです。
アンケート結果
今回の参加者の方々には事前に簡単なアンケートを実施しました。以下はその集計結果です。
アンケート実施人数:173人(発表者・参加者・補欠者・参加キャンセル者)
Q1. 現在の所属で当てはまるものをお答えください
- 大学(学生):33人
- 大学(教員・研究員):4人
- 民間企業(研究員・エンジニア):99人
- 民間企業(その他):19人
- 公的研究機関:3人
- その他・無回答:15人
今回参加登録していただいた方の所属割合は、7割弱が民間企業所属、2割が大学所属という結果でした。また、民間企業所属の方の多くがエンジニア、もしくは研究員の方でした。機械学習が基礎的な研究だけではなく、その産業応用が進んでいることを示す一つの表れなのかもしれません。
また、学生の方にも多くご参加いただきました。今後の勉強・研究の一助になれば幸いです。
Q2. 機械学習について当てはまるものをお答えください
- 専門分野である、もしくは専門分野に近い:75人
- 勉強・研究をしたことがある:73人
- 名前は聞いたことがあるが、内容は知らない:8人
- 全く聞いたことがない:1人
- 無回答:15人
機械学習の国際会議の勉強会ということで、8割以上の方が機械学習の勉強もしくは研究を行ったことがあり、そのうち半数の方が自分の専門分野に近いという結果となりました。
Q3. 機械学習のどのような側面に興味がありますか(複数回答)
- 理論・アルゴリズム:129人
- 実装・ソフトウェア:98人
- 産業応用:69人
- 他分野への応用:65人
最も多かったのは理論・アルゴリズムで、75%の方が興味を持っていると回答していました。また、ざっと結果詳細を眺めると、「理論・アルゴリズム」+αという回答が目立ちました。Q1.と見比べると、よく言われるような理論->大学、産業応用->民間企業という単純な分かれ方にはなっていないのかもしれません。
また、数としては最も少ないですが、4割弱の方が機械学習そのものの研究・応用だけではなく、他分野へ応用するかに興味を持っていると回答しました。