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2025.01.10

culture

PFN創業10周年イベントPFN Connectを開催しました

Yuya Unno

Researcher

海野です。2014年に創業したPreferred Networksは、2024年で10周年を迎えました。これを記念して、お世話になっている株主の皆様、顧客・パートナーの皆様をお呼びして、PFNの事業の全体像と今後の展望をお伝えするために、PFN Connectという社外イベントを開催しました。この場をお借りして、本イベントの位置づけや思いについて述べたいと思います。

創業10周年コンテンツはこちら: PFN 10th Anniversary

PFNの事業は外から見ると何をやりたいのか非常にわかりにくいと思っています。いろんなことをやっていて、狙いが分かりづらいです。これは、特定の課題解決を目標とした創業ではなかったことに起因しているように思います。では、PFNの持っている思想は何なのか。大きく2つの観点があるように思います。

一つはコンピュータの進化を信じているということ。ムーアの法則に代表されるように、その登場以降コンピュータは指数関数的な成長を遂げてきました。進化の形を変えながら、この流れは今日も続いていると認識しています。またこの進化に支えられるように、あるいは進化を見越してか、常に新しい用途と計算需要が生み出されて、社会にインパクトを与えてきました。近年の人工知能技術の進化と社会の期待はこの流れの一つと捉えています。こうした計算機の進化、計算基盤の進化、基盤的なソフトウェアの進化に貢献したい、そのことが新しい計算機の形を生み出すと考えています。

もう一つは、こうしたコンピュータの進化が産業や社会を変えてくれる、変えなければならないと考えていることです。PFNは創業以来、様々な産業のトッププレイヤーとの協業を通じて、コンピュータの進化と最新技術によってどのように産業を変えるかに挑戦し続けてきました。今回紹介した内容はそれらの取り組みのほんの一部です。うまく行ったものもあればそうでないものもありました。その中でもうまく軌道に乗ってサービスローンチにこぎつけた技術を中心に紹介しています。外からみるとなんの課題を解きたいのかわかりにくいのは、そういった理由からだと思います。

少し裏話をいたしますと、準備が始まったのは半年くらい前からで、当初は様々なデモ展示を行うイベントのようなものも考えていました。議論を重ねる中で、こうした一連の思想やこれまでの経緯の全体像を、関係者の皆様にもわかりやすい形でお伝えするべきだという思いから、このような登壇形式の会を設けさせていただきました。様々な技術が色んな形でつながっていること、また様々な企業の皆様ともつながっている、そうしたことをお伝えするために、会の名前は「Connect」となりました。登壇者も、各事業のチームから中核となる若手を選出して、普段登壇しないメンバーによるリレー形式を採用しました。今後も継続的にPFNの事業や技術を外向けに発信することも考えています。ご期待ください。

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